革の匂い。ちょっと難しそうな本。ほとんどの飲み干しているウイスキー。
シックな色使いのラグ。歴史を感じる家具。少ししか入らない自然光。
かっこいい大人は皆、自分の秘密基地を持っているものだと思い
大人に憧れる学生時代だった。
そんな学生がかっこいい大人を目指して立ち上げた靴磨き屋さん、
グランデチェーロ。
今の時代にこんな表現をしていいか疑問を感じるが、
そんな大人心と男心をくすぐられる空間を提供するお店を作りたい。
そう思って始めたグランデチェーロトーキョー。
1年半と少しが過ぎた。
僕の想いに共感し、それぞれ大きな志を持ったかっこいい大人達が
ニヤニヤしながら入店してくる場所作りを
少しづつ出来てきたと感じる日々が増えてきた。
そのニヤニヤを見かけるたびに心の中でガッツポーズしていることは
ここだけの話で。
まだまだ場所作りは拘りや意図を持って常に進化させていきたい。
そんなことを考えながらいつも通り福岡の仲間との月末会議をしてると
ふとウェブ上にある自分の空間、ホームページという存在に気づいた。
靴磨き屋さんのニュース欄、靴修理屋さんのニュース欄。
誰がどんな目的で見てくれるだろうと想像を膨らませてみるが
なかなか解が出ない。
修理のビフォアフやメディア出演情報等を発信することが
ホームページを充実させる上では通説だと考える。
ただ、うちの強みや魅力をいくらここで発信してもしっくりこない。
他の靴磨き・靴修理屋さんと同じようなホームページ更新をしていっても
結果は平均点で終わってしまうだろう。
『誰からも憧れられるかっこいい大人を増やす』
グランデチェーロの原点でありゴール。
それらを体現する大人達が1番近くにいた。
そのかっこいい大人達は、
「何を思い靴を磨くのか」
「かっこいい大人とはどういう人物なのか」
「理想の自分を目指す上で大切にしていることは何か」
「幸せとは何か」
日々、グランデチェーロトーキョーで繰り広げられる上記のような会話を
書き記していく。
情報の安売りセールが続く昨今。
常に取捨選択を迫られ、自身の方位磁石さえ狂ってしまうほどの時代で
どのように「自分」を生きていくのか。
迷いながらも必死に生きて行く人々へ
日々お客様に人としての成熟のヒントや仕事のヒントをもらい続ける店主が
気まぐれでブログを始める。
私自身今までブログをまともに書いた経験も乏しく、
国語のテストも良い点数をとった記憶はない。
文章には特に自信無いがウェブ上に自分の生きた証と
ニヤニヤしながらうちへ通ってくれるお客様との意味のありそうで意味のなさそうな会話の
記録を残していこうと思う。
大人の秘密基地。
店主 森大空